ひとくちに映画館といっても、いくつかの種類に分けられます。
■封切館
たとえば東京の有楽町には、日劇、日比谷スカラ座、丸の内ピカデリーといった大劇場がいまでも存在します。これらは封切館(ロードショー館:後のページで詳述)と呼ばれ、外国映画や日本映画の新作を真っ先に上映する映画館として、その昔は一番館とも呼ばれていました。
かつては、一番館で封切られた映画をしばらく経ってから少し安い入場料をとって上映する二番館、三番館などが存在しましたが、シネマコンプレックスの台頭にともない、そのような映画館のランク付けは失われてしまいました。
■シネマコンプレックス
シネマコンプレックスとは、一ヶ所に複数のスクリーンを有する映画館のこと。アメリカのショッピングモール内などに併設されたのがはじまりで、日本では1990年代に入ってから爆発的に増加しました。おもに大手の興業会社が全国にチェーン展開しており、代表的なところでは、ワーナー・マイカル・シネマズ、TOHOシネマズ、109シネマズなどが挙げられます。
■ミニシアターと
それから、ミニシアターという文字通り規模の小さい映画館もあります。中小の映画配給会社や個人が運営しており、大劇場ではかからないようなマイナーな作品、芸術性の高い作品が多く上映される傾向にあります。東京の渋谷など都市部に集中して存在し、ハリウッド映画よりヨーロッパ映画を好んで観るような、ちょっと背伸びしたい映画ファンに好評です。
■名画座
古い映画や評価の定まった名作を鑑賞するには、名画座へ行きましょう。時代の変遷とともに、現在では多くの伝説的な名画座が閉館してしまいました。しかしそれでも、東京の早稲田松竹、ギンレイホール、新文芸座、あるいは大阪新世界の庶民的名画座のように、熱心な常連客によって支えられている映画館はいくつか残っています。
そのほか、美術館や市民会館といった文化施設のなかにも、定期的に映画の上映を行なっているところがあります。
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