せっかく映画館で映画を観るからには、自宅では味わえない快適な空間を求めるのが当然でしょう。
スクリーンの大きさや音響設備のほかに、充実した映画体験を保証してくれるもののひとつが映画館の内装です。
昔ながらの大劇場には、シャンデリアがあったり、スクリーンに二重にカーテンがかけられていたり、雑多な日常をひととき忘れさせてくれるようなゴージャスな工夫がほどこされているところもけっこうありますね。
シネコンは、総じてカップルやファミリーが安心してこられるようなカジュアルで明るい内装が採用されており、アミューズメント的要素が強い印象があります。
ミニシアターは、館ごとに個性が細分化されているため一概にはいえませんが、シネコンよりもコアな観客層をねらっているためか、シンプルで落ち着いたデザインやインテリアが目につきますね。
そして、長時間にわたって映画を観るために必要不可欠なのは、言うまでもなく椅子です。
古くから営業している多くの大劇場では、椅子が配置されている床はスクリーンに向かってなだらかな下り坂になっています。これは前に座った人の頭でスクリーンが遮られることを防ぐための工夫ですが、それでも長身の人が深く腰かけたときには、やはりスクリーンが見えなくなってしまうことがしばしばあります。こうした難点を改善するべく、多くのシネマコンプレックスでは、一列ごとに段差を作り、前後の席にゆとりのある高低さをもうけています。
また、椅子の座り心地は、年々快適さをきわめているように思います。一昔前までは、駅のベンチのような固い椅子を設置している映画館もザラにありましたが、最近のシネコンやミニシアターでは、コトブキやスペインのフィゲラス社といった一流メーカーの椅子を使用しており、ゆったりとした座り心地が堪能できます。プレミアムシートやカップルシートなど、よりVIP性の高い席を用意している劇場も増えていますね。
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