シネマコンプレックスは便利な面も多いけれど、スクリーンの大きさについて言えば、正直昔からの大劇場にはかないません。
しかし、こと音響設備に関しては、シネコンをはじめとする新しい映画館はかなり優秀と言って良いでしょう。
映画の音響システムには、ドルビーステレオ、dts、SDDS(ソニー・ダイナミック・デジタル・サウンド)などの種類があり、映画館自体の規格としては、ジョージ・ルーカス率いるルーカスフィルムが開発したTHX、そのTHXをデジタル機器を駆使してさらにグレードアップしたDCSがあります。
最近の映画館は、これらの音響システムに積極的に対応しており、ワーナー・マイカル・シネマズやTOHOシネマズ、MOVIX(松竹マルチプレックスシアター)などの一部の映画館には、独自に開発した音響設備を導入しているところもあります。
左右両面や背面にもスピーカー(ボーズやJBLといった一流メーカーの製品が多い)が設置されているので、たとえば映画のなかで登場人物の右側から拳銃の弾が発射されれば、ギューンという音とともにほんとうに自分の右側から弾丸が飛んでくるような臨場感を味わうことができますし、ホラー映画などで背後から何者かが忍び寄ってくるシーンでは、観客はまさに自分の背後に誰かがいるような恐怖感をおぼえます。
昨今話題のホーム・シアターがこういった映画館の音響設備を家庭に持ち込むように設計されていることを考えれば、映画を見るうえで、音響がいかに重要な役割を果たすか、おわかりになるでしょう。
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